デュタステリド

デュタステリド

デュタステリドはフィナステリドと同様にAGA(男性型脱毛症)の原因とされるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑える効果があります。さらにフィナステリドと比較してよりAGAに対して効果的とされ、日本皮膚科学会による男性型脱毛症診療ガイドライン2017でも推奨度はトップのAとされてます。

AGAの原因
DHTジヒドロテストステロン

AGA(男性型脱毛症)はDHT(ジヒドロテストステロン)という活性型の男性ホルモンによって引き起こされます。

DHTによって短くなるヘアサイクル

DHTはテストステロンよりも強力な男性ホルモン作用を持ち、胎生期では男性器の形成、思春期では成長に欠かせない性ホルモンです。しかし同時にヘアサイクルを短縮させ、脱毛を促す作用を持っています。

また、テストステロンの分泌のピークは第二次成長期から25〜30歳頃までとされ、それ以降は徐々に減少していきますが、DHTはその減少したテストステロンを補うかたちで増加していきます。
加齢によってAGAが進行するにはこのためです。

DHTを生み出す
5αリダクターゼ

DHTは血液の中のテストステロンが、5αリダクターゼという還元酵素と結びつくことで発生します。
5αリダクターゼには1型5αリダクターゼと2型5αリダクターゼの2種類があり、1型5αリダクターゼは全身の皮脂腺に存在し、2型5αリダクターゼは頭皮の毛乳頭や前立腺など限られた場所に存在しています。

DHTを生み出す5αリダクターゼ

デュタステリドは1型と2型
両方の5αリダクターゼを抑制

デュタステリドは2型5αリダクターゼのみを抑制するフィナステリドと違い、1型と2型の二つの5αリダクターゼの働きを抑えてDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を防ぐことができます。

デュタステリドと
フィナステリドの比較

以前は1型5αリダクターゼの抑制はAGA治療にあまり効果的でないとされていました。
しかしデュタステリドを製品化したグラクソ・スミスクライン社(GlaxoSmithKline)以下GSKによると比較試験ではデュタステリドが脱毛症に対しより効果的なケースもあるようです。

デュタステリドとフィなステリドの比較グラフ

上記グラフは20〜50歳の男性型脱毛症患者917例に対し、デュタステリド(ザガーロ)0.1mg、0.5mg、フィナステリド1mgとプラセボを1日1回24週間に渡って投与した試験結果を表したものです。
このグラフによると、フィナステリド1mgに対してデュタステリド0.1mgは同等かそれ以上の変化がみられたとされ、さらにフィナステリド1mgの半分量であるデュタステリド0.5mgの投与では明らかにデュタステリドの方が変化していることが分かります。

副作用について

デュタステリドの副作用はフィナステリドと同様、主に性欲減退、勃起障害(ED)などの生殖関連の副作用です。
デュタステリドやフィナステリドといった5αリダクターゼ阻害薬は服用を止めると効果も無くなってしまうため、通常は薄毛が気にならない年齢までか、生涯に渡って服用を続けます。
したがって副作用については服用を続けてる間は常に注意が必要です。

またデュタステリドは黄疸をともなう肝機能生涯が発表されており、重大な副作用として現在では認識されています。