幹細胞上清液再生療法

幹細胞を培養したあとの培養上清液には何百種類もの成長因子(Growth factor)が含まれており、それらは抗酸化作用や創傷治癒効果、シワ改善防止効果などのアンチエイジングや毛髪再生に有効とされています。
当クリニックではこの成長因子の持つ毛髪再生作用に着目し幹細胞上清液再生療法として採用しています。

幹細胞上清液

発毛効果を発揮する成長因子

発毛効果を発揮する様々な成長因子

【FGF-1】

FGF-1(繊維芽細胞増殖因子1)はFGFファミリー23種類のナンバー1で、aFGAともいいます。
名前のとおり繊維芽細胞の再生と増殖を促します。
繊維芽細胞はコラーゲンやエラスチンを生み出す細胞で肌の健康的で瑞々しい弾力を維持するのに欠かせない細胞です。
またFGF1は繊維芽細胞の他にも様々な細胞の増殖に関わっておりVEFGと同様に血管新生作用も有しています。
薄毛治療においてはこの血管新生作用と繊維芽細胞の増殖による頭皮の素地改善が期待されます。

【FGF-2】

FGF-2(繊維芽細胞増殖因子2)はFGFファミリー23種類のナンバー2で、FGF-1と同様に繊維芽細胞の再生と増殖を促しますが、FGF-1と比べより強力に繊維芽細胞の増殖を促します。
日本脈管学会ではFGF-2による血管新生の臨床試験が行われており、ベースライン(基準)の5倍ほどの血管数の増加が確認されています。
さらに比較としてVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を用いた臨床試験も行われましたが、こちらも同じく血管数の増加が見られましたが、増加した血管が正しく機能せずに壊死に到りました。
これによりFGF-2が機能的で優れた血管新生能力を有している事を証明しました。

【VEGF】

VEGF(血管内皮細胞増殖因子)はFGF1、FGF2と同様に血管新生に関わりを持っています。
毛細血管が新生され真皮層の血流が改善されることによって毛乳頭へ栄養を届け、さらに毛乳頭から毛母細胞へ流れることで発毛を助け、毛髪を育む素地環境を改善します。

【KGF(FGF-7)】

FGF-7は別名KGFともいわれ角化細胞増殖因子、角質細胞増殖因子、ケラチノサイト増殖因子と訳されています。
FGF-7は成長因子の中でも最も毛髪に直接的に働きかける成長因子で、毛乳頭細胞から産生されたFGF-7が毛母細胞に作用し、毛母細胞の増殖と分裂を促すことで髪を成長させるとされています。
FGF-7は試験管内では発毛促進が確認されていましたが、試薬が高額なため臨床試験の実施はされませんでした。
しかし日本EGF協会によって”貴重な臨床試験”が行われ、改めてFGF-7による優れた発毛促進効果が認められました。

【IGF-1】

IGF-1(インスリン様成長因子1)は成長ホルモンによって主に肝臓で産生される成長因子です。
身体の様々な細胞の成長を促す事で知られています。
毛髪においては毛母細胞の分裂を促す事による発毛効果が期待されます。

【PDGF】

PDGFは血小板由来増殖因子の略で血小板の基となる巨核球という細胞から主に産生されることで、この名称が付けられました。現在では血小板だけではなく、上皮細胞や脂肪前駆細胞など様々な細胞から産生されていることが分かっています。
毛髪においては、毛乳頭のPDGF受容体と結合することによって休止期にある毛髪を成長期へと促すことで発毛させます。

マウスを使った発毛誘導効果実験例

マウス実験1
マウス実験2

培幹細胞養上清液の安全性について

【無血清培地】

当クリニックで使用する幹細胞上清液は、原材料である幹細胞の培養に血清を使用しない無血清培地によって製造されています。
無血清培地を使用することによって異種抗原に対する免疫反応や病原体の混入、TSE/BSE、高エンドトキシン濃度、培養工程の不均質性などといった多くのリスクを回避し、安全性を高めています。
また原料となるヒト細胞は、厳密なドナースクリーニングが実施されており、病原体リスクを徹底的に排除しています。

無血清培地のリスク
【CPC(細胞調整施設)】

当クリニックで取り扱う培養上清液は国内最大規模のCPC(細胞調整施設)にて製造されています。
主要機器であるインキュベーター、フリーザー、各部屋などの温度、室圧、室温、清浄度、CO2ガス濃度をリアルタイムで24時間365日監視する多点監視モニタリングシステムを導入しており安全、品質管理を徹底しています。
また職務と役割に応じた入退室権限を設定したシステムの導入や、各室にセキュリティーカメラの設置など高度なセキュリティーシステムで施設の保安、維持管理を行っています。

CPC(細胞調整施設)